人それぞれのやり方を見つけて『若年のつどいin越谷』開催レポート

 2019年7月20日(土)、『若年性認知症本人と介護家族のつどいin越谷』に宇田会長をはじめとする県士会メンバー5名にて参加して参りました。当事者の方は5名、ご家族は6名と、全体的にこじんまりとしたつどいになりました。
 午前の「全体のつどい」では、当事者の方と宇田会長のギター、若年性認知症コーディネーターの佐藤さんのフルートによる演奏に合わせて皆で歌を唄いました。
 午後は、当事者のつどいと家族のつどいに分かれ、終末期のつどい等でも大活躍の佐藤さんが家族のつどいグループに入り、適宜必要な助言をして下さいました。
 当事者のつどいでは、県士会スタッフ提案の油性ペン染めと若年性認知症コーディネーター本部で開催しているリンカフェの看板作りが見事にコラボレーションし、とても素敵な作品が出来上がりました!
 油性ペン染めは、デザインをこだわらなくても、消毒用エタノールを垂らすと良い案配に滲んで素敵な作品に仕上がります。皆で相談し、お一人おひとりに10㎝×10㎝のさらしで作品をつくり、個々で作ったものをパッチワーク風にして仕上げる算段にしました。お元気な男性方も夢中になって何枚もの作品をつくられていました。ご自身で手を動かす事が難しい方には一部介助をして、「書く」という認識が難しい方にも初参加のスタッフが声掛けや手に持ってもらう機会を繰り返しつくり、皆で一つの作品を作ることができました!
 出来上がった作品を携帯で撮影するとまた違った風合いになり、電子機器の壁紙にできそう、というお言葉も聞かれました。
 その後は休憩がてら、会長作成のパワポクイズに興じ、最後にギター演奏に合わせて歌い、つどいは終了となりました。

 最後の反省会では、家族の会の支部長より、様々なご状態の当事者の方が皆で油性ペン染めが出来たことがとても良かった、というお言葉を頂きました。また、リンカフェでも油性ペン染めをしてみてはどうか、という提案もあり、つどいから他の場に繋がるきっかけになりました。
 宇田会長からは、つどいの形を当事者と家族を分けるだけでなく、共に作業を行う形の提案もあり、家族の会の方々も前向きに受け取って下さいました。

とてもアットホームで中身の濃いつどいになりました。皆様、いつもご協力、誠にありがとうございます!

認知症地域支援推進部 小林祐子