2022年年度重点活動
『それでも地域共生社会の実現に向けて』
―水平の関係・協業・作業療法士で良かったと思える組織運営―
当たり前の生活が突如変わって3年目となった。様々な工夫や知恵を絞りだし、なんとか対象者の、会員の毎日を保とうと悪戦苦闘してきた。
作業療法士の強みは、それぞれの大切な作業とそれらが織りなす生活に寄り添うこと、指示するのではなく協業すること、その姿勢から生まれる水平の関係にあると思う。他の誰でもない、我々を育て、支え、励ましてくれた対象者のみなさんを元気にするためには、作業療法士が元気でないとならない。このような状況にあってもなお、あきらめず、へこたれず、地域共生社会の実現を目指して力を集結し、明るく楽しくしなやかに邁進する。そのために、水平の関係、協業、作業療法士で良かったと思える組織運営をテーマに活動を進めていきたい。
<重点項目>
■当事者、民間企業等との連携・協業
■会員同士の原点と実践のシェア
■代議員制度の効果的運用による双方向的士会活動の推進
■学生支援の拡充(学生と会員、養成校と臨床の協業)
■デジタルコンテンツの強化・オンラインコミュニケーションのさらなる効果的活用
埼玉県作業療法士会キャッチフレーズ
「あかるく、たのしく、しなやかに」
「実践の埼玉」
「人心を大切に」
「日本一学生に優しいOT士会」
2021年度重点活動
『新しい生活様式に適応する地域共生社会実現の推進と会員支援』
未曾有の事態に遭遇して早一年が経過した。従来の活動を止め、収束を待つような姿勢では到底乗り切れないどころか、社会的・健康的問題が増大されるばかりであることは自明である。感染対策に関する確かな知識と技術を大前提に、新たな視座・挑戦が求められている。昨年度の工夫と知見をさらに昇華させ、苦難の時こそ推進力が高まる埼玉県作業療法士会でありたい。今年度特に注力したい重点活動は下記の通り。
- 地域に向けたオンライン活用啓発
カフェ、つどいなどの地域活動継続支援 新しい地域資源(当事者団体、関係団体、他士会等)とのつながり開拓 - デジタルコンテンツの運用強化
BANDの効果的活用(新規会員の自動ブロック登録、ブロック毎の情報発信強化等) 定期便、WEBアンケート等の活用 迷ったときに真っ先にアクセスしたくなるHP構築 デジタル担当部署の創設 - オンラインのメリットを生かした会員サービス提供の充実
子育て世代、遠隔地居住者の参加促進 基礎的な内容を中心とした短時間で高頻度な学習機会の提供 会員同士の交流機会創出 学生教育支援
埼玉県作業療法士会キャッチフレーズ
「実践の埼玉 」
「あかるく、たのしく、しなやかに」
「人心を大切に」
「日本一学生に優しいOT士会」
2020年度重点活動
埼玉県作業療法士会の強さは、会員各々の閃きと想い、挑戦を支持する風土にある。プロボノによる地域支援、常にブラッシュアップする研修企画、親愛の学生教育支援、心の通ったつながり構築、常識にとらわれない資源開発・職域開拓など、作業療法士らしく、ひとりひとりのやりたい気持ち、強みを尊重し、実践を応援する。
今年度は、「地域共生社会の実現」を共通の指針とし、各部局、ブロック間でのボーダーレスな横連携と協働を推し進めていきたい。地域共生社会実現のための全員参加型活動実践をもとに、各部局、ブロックの活動をつなぎ、人を元気にし、街をつくり、作業療法士にできること、やるべきことを明確にして内外に示していく。今年度は、当事者との協働による社会貢献活動に着手したい。
日本作業療法士協会2020年度重点活動項目のテーマも「地域共生社会の実現に向けた作業療法士の参加促進」である。同様に地域共生社会実現に寄与することを目指す当士会の重点活動は下記の通り。
2020年度重点活動項目
下記の項目に対する取り組みをすべての部局が意識して事業展開する
- 作業療法の学術の発展への取り組み
- 作業療法士の技能の向上の取り組み
- 作業療法の有効活用の促進に向けた取り組み
- 作業療法の普及と振興に関する取り組み
- 内外関係団体との提携交流に関する取り組み
- 大規模災害等により被害を受けた人への支援に関する取り組み
- 法人の管理と運営における取り組み
具体的な行動目標
- ブロックメンバーの拡充
士会活動参画希望者以外にも、勤務先の所属ブロックBANDを紹介、招待する。 - 当事者と協働して行う社会貢献推進
当事者と共に社会貢献するという「参加」、「共生モデル」の形を示していく。 (例:これでいいのだバンドによる慰問演奏など) - 部局間横連携の発展
地域包括ケア×MTDLP×認知症以外にも、コラボ企画を実施し、対象を選ばない作業療法の力を示しつつ技術研鑽をすすめていく。 (例:MTDLP×ここくら、子ども支援委員会×ここくら、認知症×訪問リハなど) - 養成校との協働による学生教育支援模索
臨床実習指導者講習会による実習指導の理念・指針統一のみならず、会員と学生の交流による教育支援の機会提供について検討する。 (例:学生と語らNightの全ブロック開催など) - 電子定期便登録率95%達成
現在登録率は約87%。情報共有の効率化と経費削減のため、2年後には100%達成を目指したい。 - 日本作業療法士協会会員情報システム更新の徹底
- 生涯教育手帳の電子化移行の徹底
- 瓦版を利用した各部局の活動報告徹底
- 災害支援体制の共有
とりわけ作業療法士会として、発災時の初動を理事のみでなく全会員に周知し、速やかに協力依頼が可能となる体制準備を検討する作業を進めたい
埼玉県作業療法士会キャッチフレーズ
「実践の埼玉」
「あかるく、たのしく、しなやかに」
「人心を大切に」
「日本一学生に優しいOT士会」
2019年度重点活動
2015年度より掲げてきた以下の4点を活動指針テーマに、領域・職域を超えて各々の専門性と技術を集結し、地域共生社会の実現に向け、各事業活動を積極的に展開する。徹底した地域支援実践を主軸とし、高齢者、障害者のみならず県民全体の健康に寄与すべく、地域貢献を目指す。
今年度は、昨年度設立した高次脳機能障害地域支援推進委員会による地域支援実践を開始する。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムへの貢献と構築参画を視野に置いた精神障害部門を新設し、ここでも地域支援実践を主眼に置いた活動を目指す。臨床実習指導者の育成のため、さらに養成校との協働を深め後進育成に注力する。認知症地域支援活動は、認知症の人と家族の会、自治体、地域包括支援センターに加え、新たに全国の作業療法士会との連携協働をすすめていく。重点活動項目については下記の通り。
- 「機会と場」
作業療法士が地域で活躍できる機会と場の開拓、創設、確保 - 「実践と実績」
地域での作業療法実践と実績の積み上げ - 「人材育成」
地域で活躍できる人材、後進のOJTによる育成・組織強化 - 「連携と協働」
関連団体、自治体、他職種との連携・協働強化、作業療法の発信
重点活動項目
- 高次脳機能障害地域支援実践
- 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムへの取組(精神障害地域支援推進への取組)
- 精神障害部門「こころとくらしの地域支援委員会」新設
- 災害リハビリテーションの推進
- ペーパーレス化への取組(電子決済・電子定期便)
- 理事、会員用情報共有システムの構築と機能強化
- 学生支援(学生会員制度の正式運用、臨床実習指導に関するあり方研修、学生との交流)
- 臨床実習指導者研修の実施、講師育成
- 養成校連絡協議システム構築
- 生活行為向上マネジメント・生活行為向上リハビリテーションの普及
- 認知症地域支援実践推進(認知症の人と家族の会、自治体、他士会との協働)
- 発達障害支援推進、特別支援教育支援推進
- 訪問リハ振興に関する取組
- 地域リハビリテーション推進に関する取組
- 福祉機器関連事業、運転に関する作業療法士関連事業の推進、介護ロボット開発参画
- 埼玉県の地域包括ケアシステム構築への取組(各種研修、県モデル事業受託、人材育成)
- 作業療法士派遣システムの体系化
- 広報活動の強化(新WEBを活用した内外への情報発信)
- 組織強化(学生会員制度、お試し会員制度、夏の作業療法キャンペーン)
- 法人管理の強化(県士会員=協会員に向けての手続きと準備)
- 第28回埼玉県作業療法学会の開催