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認知症地域支援

地域共生社会の実現に欠かせない、すべての人にとって大切な心構えとは

令和2年6月2日の参議院厚生労働委員会に公益社団法人認知症の人と家族の副代表理事で会埼玉支部代表の花俣ふみ代さんが、参考人として出席されました。
そのなかで、対人援助職である、私たち作業療法士が目指すべき方向についての大きなヒントを述べて下さいました。

動画は参議院インターネット審議中継で閲覧できます。日本作業療法士協会のリンクからお入りください。

6:43:00頃からのやりとりを見ていただき、みんなそれぞれが真剣に考えてみましょう。


質疑内容は以下の通りです

<東議員>

花俣参考人の方にですね、ちょっとお伺いしたいと思います。あの認知症ケアと非常にしつこく言われております。これ大事なことでいいと私も思っておるんですが、認知症ケアの仕方っていうのですね今も昔もあまり変わらないような気がしておりましてですね、やっぱり認知症の方と言うのはやっぱり一番最後まで落ちないのはプライドなんですよね。だからやっぱりプライドを尊重したやっぱりその介護であったりとかいうのがすごく大事だというふうに思うんですが。何か新しいですね、ケアの仕方といか、もしなんかとっておきのものがあるんだったらですね、教えていただけたらと思うんですけど。

<花俣代表>

はい。誰でも知りたいと思うんですけれども・・・。ないんです。ていうのは本当に介護って百人百様なんですね。何で百人百様というかというと、みなさん来し方の歴史、それぞれ様々ですよね。それに性格も違うし、置かれている環境も違うし。うんとお金持ちの方もいればそうでない方もいらっしゃる。同じように認知症発症されたときに周りの環境も大きく違ってくる。だからこの症状にこういった対応をされればいいですよという、最大公約数的なノウハウはゼロではありません。ただし細かいところまで踏み込んでいくと、なかなかそれは本当に個別性が非常に高いもんですから、これぞis bestというのはなくて、ただいまおっしゃったように世代間ギャップ、世代が変わってきている、つまりプロとして介護に関わる方の世代感やや価値観も変わってきている。一方で介護される方の世代もこれから変わってくるというふうに思うんですね。だから、今要介護になっておられる、それこそ厳しい時代を生きてこられた高齢の方と、そうでない高齢の方とではまたちょっと違ってくるだろう対応が必要になってくるだろうなという風には実は感じています。じゃ、それがなんなのかって言うと、いま、新しいと言うと、スーパーマリオみたいな方が来られてユマニチュードとかね、なんか全部ああいうのって今まであった過去の集大成かなって思うんですけれども、あくまでも基本は、認知症の人がいるのではなくって、Aさんという人、Bさんという人の、認知機能に何かしら障害が起きている、つまり障害を持っているひとりの人だという捉え方をすることが大前提であるという風に捉えてください。ノウハウだとハウツーではなく、人として捉える、人として向き合うところがまず基本だということが、ややもすると忘れられていると私は感じています。ひとりの人として真摯に向き合うだけもその方とのコミュニケーションは取れるんですね。言葉以外を含めて。なので、そこの段階で何かしらレッテルを貼って、特別な人のように思って向き合った時点でおそらくいろんなところでうまくいかない不都合さがたくさん出てくると思います。あくまでも人としての尊厳をきちっと守って、お互いひとりの人間として向き合うということ、これは今も昔もきっと変わらないことだという風に私は信じております。なので、残念ながら特効薬、ベストな方法はございませんので、あいにくですが申し訳ありません。

<東議員>

ありがとうございます。あとちょっとひとつだけ、認知症のサポーターとか、チームオレンジとかありますよね。あれってどれくらい役に立っていると思っておられるのか、最後にお聞きして終わりたいと思います。

 

<花俣代表>

ある意味凄く役に立っているんですね。なぜかというと、認知症の人ってわかんない人、困った人と思っていた人が、サポーター養成講座にも、今私本人連れていってます。なので、そういう方と直接出会ってもらうことで、えー、全然自分たちと変わらないというふうな印象、つまり目からうろこ、印象をガラッと変えていただく。このことだけでも随分違いますし、実は10年に一度の調査を先般家族の会で行いました。ここでですね当初の質問の所に認知症の人と出会ったことがありますか、あるいは関わったことがありますかという設問。これがあるとお答えになった方と、ないとお答えになった方のその後の回答がもう全く違うんです。だから直接認知症の当事者とサポーター養成講座、あるいは地域のカフェ、いろいろなところで出会われた方、そういう方達にとっては今まで思っていた偏見や誤解の、まず第一ハードルが、ガサッと下がっていることは事実です。だからこれはもう、これ以上認知症ケアが解決できるとか、認知症ケアのノウハウを身に着けてもらうとかいうほどの過剰な期待をされても困りますけれども、なんか特別な人で困った人だと思っていた部分だけは少し転換ができるという、大変大事な一歩の効果というのはあるという風に思っています。もっとみなさん、しっかりと何回でも結構ですので受講していただければという風に思っております。以上です。

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