認知症の人にやさしい街づくり~タスキで心をつなぐ『RUN伴 埼玉2018』~

2018年9月23日に、『RUN伴』が埼玉で開催されました。RUN伴とは、中継地点である施設やお店の間を、タスキでつなぐRUNイベントで、認知症の地域支援・普及活動を目的としています。
埼玉県全体では、580名以上の方が参加しました。埼玉県作業療法士会チーム(所沢とさいたま市ルート)としては、昨年の34名からさらに増え、なんと64名の方が参加してくださいました。

今回、他職種の方々とともに、さいたま市ルートの運営のお手伝いをしたのですが、OT得意技の作品作りをイベントに盛り込みました。施設のオーナー・介護士さんなど、様々な職種の方と和気あいあいと準備しました。関係者の方々のメッセージが書き込まれ、とても温かみのある作品に仕上がりました。

当日は天気も良く、絶好のRUN伴日和でした。
1区間1.5km前後であり、走るのが苦手な方も楽しく参加できたようです。
実際に走るイベントと併せて、地域の方を対象に認知症サポーター養成講座を実施し、アルツハイマーデーの街頭キャンペーンイベントにも参加しました。中継地点のカフェ・施設の入居者様が参加者とともに一つの作品を作るなど、地域で認知症について考えるきっかけ作りになったのではないかと思います。


中継地点の施設入居者様から「こんなにびっくりして楽しいのは久しぶり!頑張って応援するわね」というお言葉をいただき、ランナー・施設入居者様・職員さん・スタッフたちの笑顔があふれ、一体感のあるとても素敵な時間が過ごせました。

RUN伴後、県庁にてオレンジリング絆フェスという、連動したイベントも実施されました。
オレンジの輪っかをつなげて、県庁1周(約400m!)するというイベントです。
若年性認知症の当事者ご本人と埼玉県作業療法士会メンバーで音楽隊が結成され、非常に盛り上がりを見せていました。

今回はじめて運営スタッフとして参加させていただき、地域で活躍している方々が、柔軟に・手早く丁寧に・楽しくお仕事をされていると感じ、そのパワフルさに圧倒されました。
そして、参加された作業療法士の方々の新しい事に関わり続ける向上心と、イベントに関わる際の誠実さにも感動しました。その気持ちが保て、かつ好奇心をくすぐる様な企画・運営をしてくださっている埼玉県作業療法士会の関係者の方々に感謝いたします。
今回イベントに関ってくださった皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

藤田 愛(指扇病院)

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