新年度のスタートにあたり、埼玉県作業療法士会を代表して謹んでご挨拶申し上げます。
春は、医療・保健・福祉の各現場において体制が刷新され、多くの新たな専門職が歩みを始める希望の季節です。こうした変化の時期にあたり、当会では改めて、全ての会員が専門職としての社会的責任を自覚し、高い倫理観を持って職務に邁進することを表明いたします。私たち作業療法士が提供する支援は、対象者の方々との深い信頼関係の上に成り立っています。その信頼を支える根幹は、確かな技術とともに、法令を遵守し個人の尊厳を尊ぶ「倫理」に他なりません。
当会は、以下の3つの柱を軸に、会員一人ひとりの倫理意識の向上を推進してまいります。
1.対象者の尊厳と権利の尊重・擁護
私たちは、対象者お一人おひとりの自己決定権を尊重し、丁寧な説明と同意(インフォームド・コンセント)に基づいた、誠実な支援を徹底します。いかなる状況下でも、対象者の権利を最優先に考えた行動を選択します。
2.健全な職場環境とハラスメントの根絶
質の高い作業療法を提供するためには、専門職同士が尊重し合える健全な職場環境が不可欠です。私たちは、あらゆるハラスメントを容認せず、心理的安全性の高いチーム医療・ケアを実践し、次世代を担う後輩たちが誇りを持って働ける環境を築きます。
3.社会人としての規範遵守と社会的責任の遂行
国家資格を有する専門職として、業務内のみならず、社会生活のあらゆる場面において法令を遵守します。信頼を損なうことのないよう、常に高い倫理観と規範意識をもって行動します。
埼玉県作業療法士会は、県民の皆様が安心して質の高い作業療法を受けられるよう、組織を挙げて倫理の啓発とコンプライアンスの徹底に取り組んでいくことをここに宣言いたします。
2026年3月吉日
一般社団法人 埼玉県作業療法士会
会長 宇田 英幸
