「分かち合い」こそ支援のカタチ~当事者と介護者の両立支援~『若年のつどいin川越』開催レポート

残暑がまだまだ厳しい8月25日(土)、ウエスタ川越にて「第3回若年のつどい・川越」が開催されました。当日の参加者は当事者7名、介護者10名、スタッフ10名(家族の会世話人・若年性認知症支援コーディネーター・包括職員・ボランティアなど)、OT県士会6名の総勢33名が参加しました。

午前中は全体のつどい(自己紹介や近況報告)が行われ、発症から現在に至るまでの経過や現在抱えている悩みなどを交えて話をされていました。若年のつどいは県内4カ所で行われており、複数回参加されている当事者・介護者の方が多く、久しぶりに会うご家族との再会を喜び合う姿がとても印象的でした。

昼食を挟んで午後からは当事者と介護者が別室に分かれてつどいが行われました。スタッフの配置(当事者1名に対してスタッフ1~2名)や、男性当事者同士でお話ができる環境をつくること、女性当事者2組が一緒に過ごせるようにするなどを事前に確認し、OT県士会は当事者のつどいに参加しました。

当事者グループはまず初めに輪になるように椅子に座り、体操をしながら場を和ませ、その後風船を持ちながら一人一人自己紹介を行いました。自己紹介の内容から自然に質問をして会話を交わす場面がありました。また風船が威力を発揮し、当事者の方が話をしながら突然風船を打ち投げ、近くに飛んできたスタッフがすかさず打ち返すという場面があり、全体に笑いが起こり、場が活気づいて盛り上がりました。

その後はRun伴2018と同日開催となる、認知症の地域支援を埼玉いっぱいに広げるイベント「オレンジリング絆フェス2018in埼玉県庁」で使用するオレンジの輪づくりや談話をするため、スタッフは担当する当事者と一緒にテーブルを囲んで取り組みました。輪づくりでは、等間隔に印の付いたテープや見本の長さに合わせて切る工程をご自分のペースで主体的に熱心に取り組む当事者の方の姿がみられました。

介護者グループでは男女別に分かれて進行・アドバイザー担当が各グループに入り相談や情報交換・共有を行いました。つどい終了後のスタッフ同士の報告では、介護者が共通して抱えている悩みとして、介護や子育て、仕事、金銭面などが話にあがりました。

まとめでは「当事者支援・介護者支援が独り歩きする支援ではなく、両方の支援を一緒に考えることが必要で、若年のつどいはまさに両方支援」と宮田副代表がお話されていました。人と人とのつながり・関わり・支え合いの中で介護者同士が悩みや考え、気持ちを共有することで少しでも気持ちが楽になることや、当事者が居心地の良い場所で自分らしく安心・安全に過ごせることがつどいの支援として大切であると感じました。

丸木記念福祉メディカルセンタ 東 美幸

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