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会長挨拶(バックナンバー)

作業療法士という仕事 -〇〇ちゃんへの手紙-

  昨年のある日、同僚の看護師さんから相談を受けました。小学三年生の娘さんが、将来人の役に立てる仕事をしたいのだけれど、どんな仕事をしたらよいかと聞いてきたので、「作業療法士を目指したらどう?とても素敵なお仕事だから」と返したとのこと。とてもありがたいお話です。しかし、当然娘さんは「ふうん。作業療法士ってどんなお仕事?」と聞き返してきたそうで、そこで同僚は困ってしまったらしいのです。素敵な仕事なんだけどそれをどう説明すればよいのかわからない。小学三年生にわかるように作業療法を説明して欲しい。
 作業療法に魅力を感じて、娘にすすめてくれたこの同僚をも納得させる説明を考えねばならなくなり、私はしばしこの任務に頭を悩ませたのですが、最終的に下記のような手紙を書いて娘さんにお届けしました。結果その娘さんは、「これはおもしろそう!いいお仕事だね」と作業療法士を目指す決意をしてくれたそうです。
 彼女が作業療法士になるのはまだ先ですが、作業療法が県民のみなさん、地域にしっかりと貢献し、彼女がこの仕事に憧れを持ち続けられるようにせねばなりません。誰もがごくごく当たり前に、自分の家で、愛着のある街で、大切な家族や友人たちといつまでも愉しく心豊かに暮らせるお手伝いができるよう、埼玉県作業療法士会は日々精励する所存です。今後も一層のご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

〇〇ちゃんへ

 病気や怪我をしたり歳をとったりすると、歩けなくなったり、字が書けなくなったり、料理ができなくなったり、気分が落ち込んでしまったりすることがあります。そのせいで友達と遊べない、学校に行けない、働けない、楽しく暮らせないと困っている人たちがたくさんいます。病気や怪我が治ってもすぐに元通りにならないこともあるからです。
 作業療法士はそういう人たちを助けます。できなくなってしまったことや、やりにくくなってしまったことをできるようにして、また元気に楽しく暮らせるようにするのです。赤ちゃんからお年寄りまで、心も体も、誰でも助けます。
 作業療法の作業は遊び、趣味、家事、仕事など、人にとってとても大切な活動のことで、作業療法士はうまくできなくなったその作業を、作業を使って解決します。うまく遊べなくなった子には一緒に遊びながら良い方法を考え、指導し、練習してもらうのです。取り戻したい大切な作業はひとりひとり違うので、その人にあわせていろんな作業をしますからとてもカラフルで楽しいお仕事です。
 そしてひとつとても大きなオマケがあります。ひとりひとりが元気に暮らせていると、その人の住む街も元気になります。元気だと心が豊かになります。作業療法は、元気で心豊かな街も作れるのです。どうですか?おもしろそうでしょう?一緒に作業療法をやれる日を楽しみにしていますね!

一般社団法人 埼玉県作業療法士会会長 宇田英幸





 

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